夏のバカンスでスミュール・アン・ノーソワ(Semur-en-Auxois)に行ってきました。スイスに向かう前にここで2泊します。
スミュール・アン・ノーソワはブルゴーニュ地方のコートドール県(Côte-d'Or)に位置し、ナントからは車で5時間(休憩なし)の距離です。
アルマンソン川(Armaçon)が弧を描いて流れる内側の高台に築かれた中世の城塞都市として国内では有名です。我々の訪問時も混雑しない程度に、観光客がちらほらとマップを片手に街歩きをしていました。
観光案内所が散策のスタート地点。
観光案内所の脇のギリエ門(Porte Guillier)を潜るとビュフォン通り(Rue Buffon)に出ます。

ビュフォン通りには古物屋やカフェレストランが少し並んでいますが、バカンス中なのか休みの店が多数。真っすぐ進むとゴシック様式の立派なファサードを持つノートルダム聖堂に通じます。

ノートルダム聖堂ではパイプオルガンの無料コンサートが催されており、内部は撮影できず。着席して20分ほど聴いてみたものの、あまりの出来に途中で退散。

ロンパール通り(Rue du Rempart)に出ると、城砦の4つの塔を左右に見ることができます。そのうちの一つTour de l'Orle d'Orはガイドツアーもやっていましたが、時間が合わず断念。




城砦上を一周した後、川辺まで降りていきます。
ダンジョン(城砦)は日本ではRPGゲーム用語として定着していますが、実際に階段を巡回すると、外敵の侵入経路を限定する実際的な造りになっていることが分かります。



街の南側、ピナール橋(Pont Pinard)から城砦を見上げる構図がこの街のスペシャリテ。

翌朝、6時から営業している商売熱心なブーランジェリーで朝食を摂り、街歩き再開です。

アルマンソン川の西側、ボドン通り(Quai Baudon)は、地元民か長期滞在中のバカンス客か、犬の散歩で少し賑わっていました。
中世の公衆洗濯場。





街から南に車で5分のダム湖、Barrage réservoir de Pont-et-Massène。ここでアルマンソン川の水位を調整しています。


普段はスワンボートなど出ているとのネット情報があるも、バカンス中だからかお休みでした。
我々の他に子連れの遊泳客が2組ほど。非常に閑静で心地の良い湖畔でした。
街から東に車で20分、Château de Bussy-Rabutinにやってきました。1人9€。

建築と庭園の保存・管理状態は非常に良いものの、特筆すべき所蔵品はありません。強いて言えば修復に大失敗した絵画達を堂々と展示していて、反面教師的興味をそそられました。
シャトーの隣町にあるウェルキンゲトリクス像。古代ガリア人の英雄像ですが、近代になってナポレオン3世が自分の肖像に似せて作らせたものとのこと。

田舎の街々と田畑が一望できる立地ですが、この日は36℃。暑すぎて早々に退散しました。
周辺のドライブは常に視界に牛馬がいて、ブルゴーニュの牧畜大国たる所以を思い知らされました。同規模の放牧は日本の国土では不可能だろうと思います。
食事について、8月はバカンス期間で閉めているレストランが多かったです。1日目の夜、営業中のレストランを数軒訪ねるも予約で一杯、結局ケバブ屋に辿り着きました。
2日目の夕食は口コミの良かったRestaurant Aux Vieux Pavésで。1日目の夜に、翌日の予約を取っておきました。当日は満席になっており、前日同様予約なしでは入店不可になっていました。
前菜はウフムレとサラダ。

メインはブフブルギニヨン(牛肉のブルゴーニュ風)を。要はただのビーフシチューなのですが、これもブルゴーニュワインを安価で入手できる地の利を最大限に活かした特産品です。

奥様のオーダーしたチキンのガストンジェラール風は微妙でした。家でレシピを見て自作リベンジしてみたいです。

スミュール・アン・ノ一ソワは、一周するだけであれば30分もあれば事足りる小さな街ですが、数泊して午前の趣と午後の趣、どちらも掬すべき美しさがありました。他方、飲食の選択肢は限られており、その点期待すべき街ではないように思われました。
次はソリューに寄りつつ、スイスを目指します。
nantes-paysdelaloire.hateblo.jp