フランス駐在 フランス北西ナントでの暮らし

フランスでの暮らしの記録。イチからの語学習得。ヨーロッパ旅行。フランスの食べ物。

夫の会食に同席

先日、日本から夫の上司の方々が来られており、夕食をご一緒することに。

私にも気を遣っていただき、ありがたい。

 

Bonbourgというレストランへ。

 

皆さん気さくで終始和やかムードでした。

お料理は、ナントの野菜や新鮮な肉魚が使用されていてどれも美味しい。

 

前菜:牛肉のタルタル

牛肉のタルタルはフランスの前菜の定番メニュー。

日本では食べられないので皆さんここぞとばかりにオーダー(笑)

あっさり、カルパッチョのようにペロッと食べれてしまいます。

 

メイン:白身魚のグリル

オレンジ色のペーストは、サツマイモ。

手前の黒いものは人参。

上の野菜はマーシュ(Mache)というナントの野菜。

このたっぷりな一皿と、おかわり自由のバケットもいただき、大満足!

 

デザート:フランス名物プロフィットロール

甘いものは別腹。

こちらもボリューミー。

シュー生地の中にバニラビーンズたっぷりのアイスクリーム、上にはナッツとチョコレート。

あったかいのと冷たいの。どちらも口の中でとろけます。最高。

プロフィットロールはフランスで大人気のデザートです。

私はフランスに来てはじめて食べましたが、日本でも食べられるお店があるみたい♪

 

店員さんが追いチョコしてくれた

 

無事会食が終わりほっと一安心。

フランスに来てから初対面の人と話す機会が格段に増えました。

もちろん環境が変わったのが大きな要因ですが、フランスはホームパーティー文化があり、招かれた者同士その日知り合うことも多いのです。

 

大人数だと少し緊張しますが、人と話すのはやっぱり楽しいですね。

はじめての映画館

友人のお誘いをうけ、ナント市内で映画を観に行ってきました!

友人はフランス語上級者なのですが、私はフランス語聞き取れない…

と不安に思っていましたが、日本の映画も上映しているらしい。

小さな映画館、KATORZAにて。

 

フランスでは、アニメ映画も大人気だそうです。

 

私は大学に通っているので、学生料金(6.8€)で観れました。ラッキー!

近頃の乾燥により喉が渇いていた私は、映画館でドリンクを買おう~と思っていましたが、そこにはドリンクもポップコーンもなく。

想像と違った。撃沈。

館内に自動販売機がありなんとか購入出来ました。

フランス発祥、オランジーナを片手に映画を観ます♪

 

 

「My SUNSHINE」を観ました。

日本でももちろん上映されています。日本語タイトルは「ぼくのお日さま」です。

 

甘酸っぱい、眩しい映画でした。

2024年のカンヌ国際映画祭出品されているようです。

奥山浩志監督の他の作品を見てみたいと思いました。

 

家で映画を見ることは多いですが、映画館に行ったのは久々でした。

日本で観に行ったスラムダンク以来かな?

トゥールの街

シュノンソーから1時間弱程でトゥールにつきます。

ナントまでの休憩がてら車を降りて少しぶらぶら。

 

トゥール美術館

あまり期待をせずに行きましたが結構見ごたえがありました。門をくぐると建物の前には立派なレバノン杉が。

 

サンガティアン大聖堂


縦に長細い大聖堂。

16世紀の建築とのこと。修復が追いついておらず、ぼろい部分も目立ちますが、それも含めて素敵でした。中には壮大なステンドグラスが全面にあります。

 

トゥール城

中には入らず、外から写真だけ。外殻が残っているだけで、中は現代アートの展示施設として使われているようです。

 

旧市街を横目に早々に帰路に向かいます。

街歩きが楽しい小さい一角があるそうです。

ロワール古城巡り シュノンソー城

宿のおばちゃんとしゃべりながら朝食をいただき、シュノンソー城へ向かいます。

おばちゃん曰く、コロナ前は日本人・中国人のツアー客が沢山来ていたのですが、今はすっかり減ってしまったとのこと。日本人に関しては為替が主要因なのですかね。

 

 

シュノンソー城は駐車場無料、日本語パンフレットあり。

9時半オープンに対し、我々は9時10分に現着し、寒空の下待機。結局その日一番乗りでの入城でした。

9時半の時点で海外からの観光バスが2台くらい来て、我々の後ろに並んでいました。

その後も来客は増え続け、昨日の真っ暗な街は何だったのだろうと顔を見合わせました。

 

シュノンソー城は貴婦人の城と呼ばれ、歴代城主の女性が建増築をおこなってきた城です。確かに男性的なシャンボール城と比べると、女性的で気品があります。

しかし連日の悪天候で空は暗く、川は濁っている。。

館内には大きな複数の出窓から川を見下ろせる部屋があり、川の真ん中にいるような気分になれました。これも、川が綺麗な日であれば良いのでしょうが、この濁った水面を見ると、増水した川で中州に取り残された気分でした。

 

展示はその当時の暮らしぶりや部屋の機能、城の変遷解説がメイン。美術品の展示がメインで博物館化していたシャンボール城より、お城見学として楽しめました。

デコレーションはどこもセンスがあり、その点も素晴らしかったです。

河にかかる部分はギャラリーとして建てられたらしく、今日でもギャラリーとして使われていました。

 

庭園も広くはなかったですが美しかったです。

あいにくの雨で私たちはほとんど回れませんでした…

 

 

お城はお腹いっぱいになってきたので、古城巡りはこれにて終了。

ワイナリーの看板。この地域にはあちこちにワイナリーがありました。

微妙な時間だったので、近くのワイナリーでワインを買っていくことに。

赤、白、シャンパンもありました

製法や地域のブドウ品種について教えてもらいながら7種ほど試飲し、トゥーレーヌ・シュノンソーAOPを6本ほど購入。

ワイン売り場。



 

昼はブーランジェリーのサンドイッチで済ませ、トゥールに寄り道しつつナントに帰ります。

 

お城を複数見て思ったのは、これがディズニーがモルタルで造っているものの本家か!ということです。

日本人がディズニーのお城を見ると想像上の素敵な場面を夢想しますが、西洋人からすると美化された太秦伊賀忍者村なのでしょうか。

ロワール古城巡り シャンボール城

シュヴェルニー城を出発して約20分で次の目的地、シャンボール城に到着。

実写版美女と野獣のモデルになったお城なんだとか。

15時前でしたが、駐車場はほぼ満車で、スペースを見つけるのに一苦労しました。この時点でシュヴェルニー城との人混みの違いを感じます。

駐車場から城までは徒歩5分くらい。とにかく寒い。

ショーの催しが随時あるようでしたが、ここでも普通チケットで入場。

 

とにかく大きい。スマホの写真で全体を写そうにもうまくいかないほど。

シュヴェルニー城は本丸的な部分のみが残っていましたが、シャンボール城は本丸を中心に、4つの塔とそれらを繋ぐ壁が残っており、お城然としています。

 

入場するとまず目玉の二重螺旋階段が。

直近、バチカン美術館で同様の建築を見たばかりだったので、感動は薄め。どちらが先なのだろう。

 

 

城内に展示室は60あるそうで、全部を効率的に回るのは難しく、同じ場所を行ったり来たりしていました。

展示は狩猟に関する資料や絵画、道具が多かったように感じました。

タブレット端末と音声のガイドもあったので、ちゃんと理解したい人・ちゃんと回りたい人は課金が良いのかもしれません。日本語ガイドがあるか不明だったので、我々は英語版紙パンフレット片手にうろうろしていました。

 

城内のデコレーションは外観に負けず、ギラギラ系。

 

シャンボール城は外観をゆっくり眺めたり、中庭やベランダ的なところから屋根や柱の建築を間近に観察するのが最も良い楽しみ方で、展示にはあまりそそられませんでした。



17時前には城を後にし、宿を取っていたシュノンソーへ1時間かけて向かいます。

 

道すがらロワールの反対岸に見えたブロワの街並み。

ブロワ城も候補でしたが、今回はスキップ。

 

シュノンソーに近づけば近づくほど民家と街灯は減り、狭い田んぼ道が続きます。

本当にここで合っているのかと訝しみながら、ゲストハウスにチェックイン。さて夕食をと思っても、周囲は真っ暗。最悪夕食抜きを覚悟しつつ、取り合えずレストランのありそうな方向へ再度車で向かいます。

 

 

一軒だけやっていたレストランに飛び込むと、まさかのここが大当たり。

前菜ビュッフェ・日替わりメイン・デザート・ワイン20mlで一人15EUR。

前菜はどれも普段なかなか口にしない家庭料理で美味しく、メインには食べきれないほどの量のクスクスロワイヤルが。

前菜ビュッフェ


デザートはフルーツパイを数種類から選べて、ワインも普通に美味しいハウスワインがカラフで出てきました。

 

 

翌日は朝からシュノンソー城に行きます。

ロワール古城巡り シュヴェルニー城

ナントはブルターニュの一部として認知されていますが、現在、行政区分上はペイ・ド・ラ・ロワール圏に属します。直訳するとロワール川地方。

ロワールと言えば大量の古城。

フランスの庭園と呼ばれ、地域一帯が世界遺産に登録されています。

百年戦争時にシャルル7世がシノン城に避難したことで、ロワール沿いに王家が居を構えるようになりました。

ja.wikipedia.org

 

ナントに来てから、近所だからという理由でナントのブルターニュ公爵城(ナントの勅令が出されたでお馴染み)とアンジェ城(世界最大のタペストリーコレクションでお馴染み)には行ったことがありましたが、それ用に観光ツアーが組まれるような人気の古城には行ったことが無かったので、1泊2日で3か所だけ車でまわってきました。

 

初日の1か所目はシュヴェルニー城。

 

ナント9時発、12時過ぎにシュヴェルニー城着。5℃ 小雨。

併設の駐車場は無料。

昼食をさくっと済ませるべく、駐車場から歩いてすぐのレストランに入ります。


夫はバーガーを、奥様はおすすめされた猪のシヴェを注文。シヴェとは何ぞやと注文後に検索すると、ジビエの赤ワイン煮のソースに血を加えたものだそう。

ja.wikipedia.org

 

ハーブパスタのガルニは定番なんだそう。猪肉はあっさり。ソースは濃厚まったり。旨みが詰まっていました。

猪はフランス語でSanglier。発音が難しい。

バーガーも完璧なミディアムレアで、美味しく大満足でした。

 

さて、肝心のシュヴェルニー城

シュヴェルニー城はタンタンの冒険シリーズに出てくる城はシュヴェルニー城をモデルに描かれているそうで、タンタンに関連した企画展も別館で開催されていましたが、我々は普通チケットのみを購入。日本人はマンガ好きと思われていて、その認識は間違っていないと思いますが、タンタンとかスマーフとかは触れてきていないので、話が合わないことがままあります。

城内ですが、1月初旬でもまだクリスマス飾りは続行中でした。

タンタン効果で小さい子供連れが多いのか、各部屋は可愛らしいデコレーションが施されていました。

日本語パンフレットがあるので、部屋を巡るごとに、部屋の機能・展示されている調度品の解説、その当時の暮らしぶりなどが分かり、とても面白かったです。

例えば、展示されているベッドが豪華な装飾の割に小さいのですが、当時の人は座った状態で寝ていたそうです。寝転がる体勢は死者のものだったそう。

 

各部屋見て回って、所要時間は1時間と少し。

 

庭も立派で、天気が良ければ散歩をしたかったのですが、いかんせん寒く、そうそうに車に乗り込み、次はロワールの古城の目玉、シャンボール城に向かいます。

ナント大学 フランス語学コース 前期終了

9月から始まった大学生活の半期が終わりました。

 

 

*1

 

 

約4カ月間フランス語を学んだのですが、授業の進むスピードやテストの形式が分かってきたな、というところです。

 

出席率とテストの点数が6割を超えていれば次のクラスに進めます。

進級の発表は、最後の授業の一週間後にメールで通知されるそうです。

私の受けたA1コース(初級)は、真面目に授業を受けてテスト対策をすれば問題なさそうでした。

友人の話では、A2コースが終わる頃には半分の人が落とされるようで。

1月からの後期は、より予習復習に力を入れます。

 

授業は参加型で、プレゼンが日常茶飯事。

分からないところはどんどん質問するが吉。

 

月に合計20時間の授業を受けます。

テストは不定期であり、各授業3回ほど。

以下、テスト内容です。

文法:リスニングと筆記テスト。教科書や演習問題から出題。

発音:発音記号の聞き取り・音読・発音に関する知識の問題。配布プリントから出題。

話す:指定の議題について一人ずつ発表する。

文化:筆記テスト。配布プリントから出題。

選択授業 以下から2つ選ぶ

食べ物:筆記テスト。配布プリントから出題。

文章を書く:テストなし。

芸術:不明

 

どの授業も、楽しいです。

フランスの文化や歴史、地理などについても学ぶことができます。

語学習得は、その語学で好きなことをすることが良いと聞きますが、(例えば、本が好きなら洋書を読む、映画が好きなら英語で見る、料理が好きなら英語のレシピをつかう等)フランス語での授業はまさにそんな感じ。

フランスの文化や歴史をフランス語で学ぶ。

コミュニケーションをフランス語でできるようになる。

 

大人になっても、自己成長はたのしいものです。

 

フォンダンショコラパリブレストクレームブリュレ・レモンタルト・クイニアマン・エクレアショコラ

選択授業の食べ物(ガストロノミー)の授業は特に好きな授業でした。

マルシェに行ったり、クレープを作ったり、フランスの代表的なデザートを食べたりと、勉強というより体験色が強かったように感じます。

 

なんといっても、様々な国のクラスメイトと関われていることが人生の財産です。

前期の途中からはガザ地区から2人加わり、一緒に授業を受けていました。

医者になりたい、エンジニアになりたいと、目を輝かせて話してくれます。

彼ら(彼女ら)の言語習得スピードは脅威に感じるほどでした。

 

私はゆっくりではありますが、フランス語の向上を実感します。

店員さんの質問が聞き取れたり、CMの文字が読めたり、絵本が読めるようになったりと。

 

ブラジル人やスペイン人、イタリア人は、フランス語習得のスピードが早いと聞きました。

やはり近隣の国は言語は違えど、単語や文法が似ているようです。

イタリア旅行でも似たような言葉をよく耳にしました。

こんにちは→フランス語でボンジュール、イタリア語でボンジョーノ。

薬局→フランス語でファーマシー、イタリア語でファーマシア。

 

 

さあ、後期も貴重な大学生活を楽しむぞ~

 

 

*1:

フランスの大学の前期は、9月1日から12月中旬まで。

1か月程の冬休みをはさみ、後期が1月から5月中旬まであります。

そう、5月中旬から9月までの3カ月半は夏休みです。たっぷり。